昨日(8月30日)から、夏休み作品展(チャレンジ展)を体育館で開催しています。
研究(科学:理科的分野、社会科的分野)あり、工作あり、どれも力作ぞろいです。
ここで、私の主観ですが、こうした夏の挑戦を通して「豊かな心と確かな学びを身につけた たくましさ」が育っていくのではないかなあと感じた2人の作品を紹介させていただきます。
1人目です
昨年、成虫にならなかったカブトムシの幼虫を飼育し続けてきました。
「幼虫のまま土の中で2年過ごしたカブトムシは、成虫になれるのか?」
自分だけでなく、家族も一緒に予想を立てました。
まず、自分で調べるてみると、前例は少ないようです。それでも観察を続けました。
さらに、専門家を訪ね、質問もしています。
なんと、「ほとんどが成虫になる」という結果になりました。専門家もびっくりです。
そして、研究のまとめ(「7 かんそう」 「8 考えたこと」には、次のようにつづられています。
「どうなるんだろう?」という知りたい気持ち(知的好奇心)を働かせ、
その解決のために、自分から主体的に対象(今回はカブトムシ)とかかわることで、
カブちゃんが好きになり、おせわが楽しくなった。
そして、「わからないときはやってみる。」(世話を続け、自分で知らべ、専門家に出会う)
その結果、カブちゃんだけでなく
「生き物は不思議がいっぱい。」「命は大切。」と結んでいます。
2人目です。
空を見上げていたら「雲」について疑問が湧いてきた。
毎日2回、同じ時間・同じ方角の空を見上げ、記録(写真・文章)をとり、比較しながら自分の「なぜ?」を
解決していこう!
たくさんの記録写真を撮りましたが、1つとして同じ空はありませんでした。
この児童は、毎日、同じ時間にふるさとの空を眺め続けました。
私事ですが、これまでこのHPで何度か綴つぶやきましたが、兼山の空、ほんとに美しいです。もちろん、どこの空もそうだと思いますが、これまで、こんなに空を見て何か感じた
ことを声に出すことはなかったように思います。
子どものころに見た空、誰かと一緒に見た空・・・それがどうした?!と言われれば、返す言葉もありませんが、心は豊かになっていくように思ったのでした。
忙しい毎日ですが、ちょっと空を見てみる、心のゆとりももちたいな、そんなことも考えさせた作品でした。
【初日のチャレンジ展の様子】
子どたち、頑張りました。おそらく、保護者の皆さまもお子さんと一緒に頑張られた方も多いと思います。
ぜひ、我が子やご自身のこの夏の成果や他の子どもたちの作品を見ることで、夏の挑戦を振り返っていただけたらと思います。
内容はもちろん、一人一人が自分の言葉で、自分で書いた文章は、なんともほのぼのしてきます。
親子でどんな会話があったか、子どももやる気いっぱいの時とグダグダの時もあったのでは(我が子の姿を思い出しながら)。
料理に挑戦した子もいました。家族から「おいしい」と言われて嬉しかっただろうな・・・
自分勝手な想像をしているかもしれませんが、それらもひっくるめて、夏の作品展は、上手い言葉が浮かびませんが・・・こころがあらわれますよ。
チャレンジ展は、本日が最終日。時間は15時~17時です。