緑丘語風(校長の独り言)

0215 おじさんの死

近所のおじさんが亡くなりました。

あえて私にとっての「おじさん」と書きますが、80歳を越えられたおじいさんです。

どうしても焼香をあげたく葬儀に参列しました。

 

40数年前、私が小学生だった夏休み、公民館の駐車場にテントを張って泊まるというイベントがありました。

おじさんは自治会の役員さんだったのでしょう。小学生だった私たちとカレーを一緒に作ってくれたり、寝る前には「怖い話」をしてくれたりしました。

あまり怖くはなかったのですが、内容とその時の景色は今でも覚えています。

テントの中、楽しかった夏の記憶です。

 

30数年前の夏休み、大学生になった私は山岳部に入っていました。下山後、わが家の最寄り駅「可児川」から重いリュックを背負ってとぼとぼと歩いて帰宅していました。

「井之鼻」(現在のセブンイレブン辺り)に指しかかった頃、「竹ちゃんやん。何しとるの。乗ってきゃー。」と軽トラから声がしました。おじさんの声でした。

暑い日差しの中、爽やかな夏の記憶です。

 

この50年間でそれ以外は、ごみ捨てや自治会の会合で数回顔を合わせた程度でした。

しかし、この2つの事件は私の中で、「地域の大人の温かさ」「つながりの大切さ」として深く心に残っています。