今日は、兼山保育園で研究会が行われました。
保育園と小学校の連携を大切にしたいと思っています。今回は、校長と教頭が活動の様子を参観させていただきました。このページでは、校長が学んだことや考えたことを記録させていただきます。
多くの子どもたちが通った「兼山保育園」です
*写真は、保育園の先生に許可をいただいて撮影・掲載しています。
公開されたのは、5歳児のクラスでした。
活動名は、「魚釣りごっこ」
研究会では、
①子どもたちが伸び伸びと自分の想いや考えを表現できるような保育士の援助について
②子どもたちが興味をもって遊びこめる援助や環境構成の工夫について
の視点で話し合われます。(今回、校長・教頭は授業参観までの参加としました。)
6月に行われた「幼保小連絡協議会」において、
本校が目指す子ども像「よく聴き、深く考え行動し、自分の気持ちを伝えきる」と、
指導者側の課題の1つに考えている「少人数だから目が届きやすく、手をかけすぎてしまう傾向があるので、児童の自主性を伸ばすためにも“手は出し過ぎず、目は離さず”を心がけていること」を説明しました。その時、保育園の先生(今日、公開保育を見せてくださった5歳児の担任の先生)は、兼山保育園として、そしてご自身が日頃考えていることと共通する部分があると話されていました。
それを聴いて、保育園との連携はうまくいくのではないかな、と思っていました。
私の視点は、特に「①」=手は出し過ぎず、目は離さず、という先生の園児への距離感について見ていました。
始めに「魚釣り」を行い、部屋に戻りました。
誰が見つけたのかな?宝箱の中から秘密の文書(テレビ番組みたいな指令文書的なもの)を発見していました。
驚いたことに、ひらがなで書かれたその文書を子どもたちは読んでいました。
先生はというと、ニコニコしたり、驚いたような表情を見せたり、ちょっと文書の説明していました。
視点の「②」として、あの宝箱、指令文書は、子どもたちがワクワクする工夫として有効だなと思いました。
(写真を撮らなかったのが残念。私も子どもたちの様子を見たり、つぶやきを聞き取ること夢中になってたようです。)
この二人は、指令にあった?何かを作りはじめました。割りばしを切るにはどうしたらいいか。一人で考え、友だちに訊ねたり、教えたりして進めていきました。先生は、遠目で見守り、ここは!というタイミングで近づいていました。
こちらの2人は図鑑を広げていました。どうやらエビに興味があるようで、索引も使ってお目当てのエビを探しているようでした。
教室の前には、工作用のいろいろな材料が並んでいます。その中から、女の子は赤い紐を選び机の上に起きました。すると、エアコンの風で机から落ちました。周りの先生方も気づいています。でも、だれも拾いません。どうなるかな?とみていると、男の子が拾い上げ、図鑑を重しにしていました。
この女の子は、例えば、グループ分けのバッチを胸に付けようとした場面では、安全ピンは危ないから自分にはできないので、「先生、お願いします。」がすぐに自分から言えました。そして、つけてもらうと「先生、ありがとう。」と自然な感じで伝えていました。
エビのひげを拾い上げる場面では声は聞き取れなかったけれど、きっとそうい気持ちだったんだろうな、と思える表情・視線を男の子に向けていました。それを見て、私は微笑んでいました。
授業を見せてほしいとお願いしながら、大変失礼な話ですが、私は30分くらい参観させていただき学校に戻りました。教頭先生と交代です。
「魚釣りごっこ」は9:30~11:30まで続きます。2時間です。ゆったりした時間の中で、子どもたちは自分のペースで、自分たちのペースで、自分が創りたいもの、自分たちが創りたい世界を表現できていたように感じました。
環境構成、援助の仕方、とても勉強になりました。
子どもたち、兼山保育園の先生方、ありがとうございました。
◆教室には、この本が紹介されていました。
「じぶんの きもちを はっきり いえるなんて すばらしい!ブラボー!」
*別件
保育園のとなりには、かつて温泉がありました。(入りたかったな)