私は校長室のドアを開放しています。
学校生活における私の楽しみの一つに、「校長室前の廊下を歩く子どもたちとの触れ合い?」の場面があります。
ドアが開いていると、「中が見たい」とか、「でも、仕事中かもしれないから邪魔してはいけない」とか、そもそも「興味ない」とか「気づいてない」などいろんな状況・感情が想像できます。私は、廊下から声が聴こえてくると「次は、体育の時間かな。何年生かな?」と廊下に目をやることがあります。すると前述のような姿を見ます。時々、目がある時があります。お互い「ニコッ」と微笑みます。通り過ぎたかな、と思ったら戻ってきて「校長先生、こんにちは。」「こんにちは、次は体育?頑張ってね。」といった会話を交わすこともあります。この時間が楽しみです。
私は、子どもにとっても保護者にとっても地域の方にとっても、先生方にとっても校長室に気軽に立ち寄れる場所でよいのではないかと考えています。遊び場ではありませんが、何か話をしたい、聴いてもらいたいという時に遠慮なく訪れることができる場所の1つにと考えています。また、そういう人になりたいと思っています。
そこで、いろんな話をしながら、「校長先生に、私の好きなこと、楽しみなこと、教えてあげる。」と子どもの方から話に来てくれたらうれしいなあと思っています。それは、その子の未来の笑顔につながる笑顔の“もと”だと考えているからです。
でも、12月になり、廊下のドアを開けっぱなしにするのは寒くて辛い時が増えてきました。そこで、このような掲示をつくりました。
そして、昨日の給食時間、全校児童に、「あなたの“好き”や“楽しい”ひと・もの・こと を教えてください。」と投げかけました。
すると、今日の昼休みに「トン・トン・トン」とノックがありました。
早速、呼びかけに応えて校長室に足を運んだ二人に感謝です。
また、すぐに「私の“好き”や“楽しい”」を話せる生活をしていることに安心しました。
「どうして好きになったの?」「どんなところが楽しいの?」などと質問すると即答です。なんだか、昨年中学校勤務時に行っていた高校入試面接対応練習を思い出しました。私の質問力も鍛えられます。
さあ、明日は誰がドアをノックするかな?楽しみです。