兼山小だより

感謝の気持ちを伝え合う第5ステージの始まり

2025年1月7日、第5ステージの始まりです。全校集会からのスタートです。

始めに、あたらしい友だちの紹介です。4年生に男子児童が転入しました。鹿児島県からです。

登校したら、お母さんと校長室で待機しました。そこで自己紹介カードを書くことにしました。校長室のテーブルとソファでは書きにくいので、「校長先生の机で書きますか?」と問いかけてみました。

遠慮するのもよし、使うのもよしです。どちらを選ぶかな?・・・「机で書きます。」とはっきりした返答でした。遠慮しながら照れながら書き始めました。きっと、友だちの中にもすっとはいっていけそうな印象を受け、安心しました。

途中、鉛筆が止まりました。質問に対してじっくり考えている様子でした。いい横顔でした。

「校長先生の椅子の座り心地はいかが?」「・・・いい!」(笑顔)
時間が来たので体育館に移動しました。今日は欠席者5人。56人の児童と先生方が静かに、でも、そわそわ(転校生は、どんな子かな>)した背中に見えました。

自己紹介カードを手に持っていますが、写真のようにみんなに目を合わせて話す姿は立派でした。

鹿児島のお友達、先生方、本校も可児市の小規模特認校です。彼とのかかわりを引き継ぎました。友達をふやして一緒に「日に美しく 日にたくましく のびていきます。」

新しいと友だちの紹介が終わると、初日として校長から話をしました。

「毎回のスライドですが、変えたところ、気づきますか?」「2025になってる。」「小さい「つ」が入っている。」

*よく気づいてくれました!

「ちょっと声に出してよんでみて。」「好き」「好きっ」

「好きっ」の方が明るい声でした。笑顔になってる子もいますね。

「どんな中学生に、どんな〇年生に、そういう目標を立てたことだと思います。ここでは、少し早いようにも感じますが、もっと先の自分を想像してみるのもいいかなと思います。

どんな人、どんな大人になりたいですか?

「私は、「好きっ」と言える人やもの、ことをもつ人になりたいと思っています。皆さんにも、そういう人になって欲しいなと思っています。なぜなら、それをもっている人は、いろんな場面で笑顔で前向きに生活できると考えているからです。

「知りたいな、やってみたいな、やってみたら好きになってきた、そして、楽しくなってきた。それが笑顔の“もと”になると考えています。

何もしないでは、楽しくはなりません。好きにもなれない。分かりもしない。だから、今年、みんなに頑張って欲しいことがあります。」

「それは、勉強です。」「勉強という言葉に、いやなイメージがある人?」(数名手が上がりました)

「やらされている勉強は嫌ですね。勉強とは、なりたい自分に向って、できる限りの無理(努力)をしてはげむこと、と考えてみましょう。」

「この冬、勉強を頑張り大活躍した若者がいます。」

「サッカーの帝京可児高校、バスケットボールの美濃加茂高校、ラグビーの関商工、真ん中は大学駅伝の青学、みんな、どれかは知っているかな?」

「この人たちは、机に向かっての勉強を頑張ったのか?もちろん、そういう勉強も頑張っている。それに合わせて、技術を勉強したり、戦術を勉強したり、相手の動きを予測することを勉強したり、たくさんの勉強をしています。」

「一人ですか?」「いつも誰かがそばにいます。仲間がいます。同じ目標に向かって努力、勉強しています。」

「勉強を頑張ることを新年の抱負にした人も多いと思います。頑張りましょう。でも、言うだけではだめです。やらないと。一日1つでも努力する。」

「いつも話しています。目標をたて、努力を重ね、自分の良さや友だちのよさを見つけましょう。

「目標に向かって努力するこの道を兼山小では何と呼んでいるか、〇〇くん(転校生)に教えてあげましょう」「笑顔の道」

「2025年も、みんなで笑顔の道を歩んでいきましょう。」「はい。」

「最後まで、丁寧に聴いてくれてありがとう。これで私の話を終わります」

*ご存じの方も多いと思います。この駅伝のワンシーン。私は感動しました。選手と給水の部員が乾杯をしています。前代未聞と言われます。原監督も「やめてくれよ~」と思ったそうです。でも、「これ(学生が自発的に自分たちにといってプラスのことを考え、実行できる力がある、雰囲気をもっている)が青学です。」と喜んでいたそうです。どれだけの努力(勉強)をしてこの日を迎えたか。どれだけのコミュニケーション(時にはぶつかり合うこともあったでしょう)を重ねてきたか。勝手な想像ですが考えると目が潤みます。大人になたっとき、どんな人間関係を築き、その中で自分の良さを活かせるか、それは、今=小学生時代の豊かな経験(今年は「勉強」という表現を多用します)と基礎的な学力を身に付けることが必要だと考え話しました。担任の先生方にはフォローをお願いしました。

続いて、第5ステージの目標を学び方指導部、暮らし方指導部の先生からの話です。

学び方では「みなの意見を聞いて、自分の考えを深める」こと

暮らし方では「一年間を振り返り、自分の成長を確かめ、仲間や地域の人への感謝の気持ちを伝えること」がめあてです。

(*2人の先生、とても話し方が上手でした。私も、短くて心に残る、そんな話し方を勉強します。)

休み明け、冷えた体育館、それでも、子どもたちの姿勢、視線からは、あなたの話を私は真剣に聴きますよ、という気持ちを感じました。充実した冬休みを過ごしてきたんだと想像します。

感謝の気持ちを伝え合う第5ステージ。勉強に前向きに取り組む2025年にしましょう。