私は時間があると時々、生徒廊下にある「学級文庫」から本を借りて読んでいます。今、手元にあるのは3年3組廊下にあった『スラムダンク勝利学:集英社』です。
さて、ある雑誌で、「そうだよなー」と痛く感銘した記事がありましたので紹介します。
以下、林真理子氏(作家・日本大学理事長)のインタビュー記事です。
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Q:本を読むことの効果というか、活字に触れることの良さをどう思っていらっしゃいますか?
A林:
中学生の時に、「今自分に起こっている不幸というものはありふれた不幸だ」と知ることができたのは本の効用だと思っているんですね。今、中学生の子が自殺したりする理由の一つに、自分だけがこんな目に遭っていると感じてしまう世界の狭さがあると思いますが、本というのは、実は「そんな不幸はざらにあるんだよ、あなたの悩みは古今東西こんなにあるんだよ」ということを教えてくれる。これはすごく大きなことだと思っているんですね。
そして、今の子供は一人でいるのを嫌がりますけれども、私は、読書というのは孤独でいることが決して惨めに見えない唯一のものだと思っています。一人でスマホをしている姿と一人で本を読んでいる姿とどっちがかっこいいか。読書は、一人でいることが決してつらく感じない行為だなと思っていますし、本を読んでいると違うと思うんです。やっぱり楽しいじゃないですか。
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実は、西可児中の子はよく本を読んでいます。
「全国調査の生徒質問紙」Q:本をよく読みますか? Q:読書は好きですか?
の結果は全国平均よりも10ポイント以上高いです。
本校生徒は、全体としての落ち着きがあり、お互いの違いを認め合える子が多いです。
その一つの要因であると思っています。