緑丘語風(校長の独り言)

1025 言葉にする大切さ

本校に、とても足の速い子がいます。

彼の大会や練習の走りを観ながら、担当の先生とよく話をします。

「彼は、先日の地区駅伝大会で明らかに自分のステージを一つ上げた。」

と私も感じます。

 

どうして、地区駅伝本番で自己ベストを大きく更新できたのか?

本人に聞きました。いわく、

・「もう少しつっこめる気がした」

・「つっこんだらいけた」

 

言葉にするのはかなり難しいです。一流アスリートの感覚を我々一般人が理解するのも困難です。

しかし、「言葉にしてみる(言語化してみる)」。ことは、かなり意義があると思います。

それは、本人自身の「思考の整理(分析)」「自覚」につながり、他の人にも「伝える」ことが出来るからです。

(このことは、上手くいかなかった時にも言えますが、中々それは苦しいですね。( ;∀;)

 

学校では通常でも、行事の後や、係活動を頑張った子に「どうしてそう出来たの?そう思ったの?」と、語ってもらうことがよくあります。それと同じです。

ご家庭でも「言葉にしあう」ことを大切にされていると思います。

「言語、語彙、伝える」ことは難しい部分もありますが、絶対的に必要なことですね。

 

そして、彼は、その時どうして「つっこめる気がした」のか?

(これは私の想像です。)

・「練習の時よりも身体が軽かった」⇒本番にベストの体調にもっていけた

・「周りの応援が後押ししてくれた」⇒仲間の力

となるのかもしれません。