緑丘語風(校長の独り言)

241011 前期終業式全校生徒へ「昔話」

今日は私が西可児中生だった頃の昔話をします。

(昭和の話ですので、不適切な内容が含まれているかもしれません。この辺にTVの注意書きワイプが流れていると思って聞いてください。)

 

中学2年の後期になった時、これまで一度も話をしたことがない女の子が隣の席になりました。

今風に言うと、それなりに活発だった私はクラスの中では2軍の上位くらいの位置にいたと思います。

その女の子は、友達とはほとんど喋らず、一人で本を読んだり、絵を描いたりしている美術部の子でした。

 

◆隣の席になった時、不思議と、「そんな子が隣で嫌だな。」という感覚はありませんでした。

それよりもこの機会を生かして、「この子と喋ったら、何か自分にも得るものがあるのではないか」という好奇心の方が大きかったことを覚えています。

(「多様性を認めよう」というような言葉が無くても、おおらかでゆとりのある時代だったのかもしれません。)

 

その後の半年間どうなったでしょうか?

その子からの話のフリは殆どなく、95%は私の方から喋り、その子が答えるパターンでした。が、拒否は全くされませんでした。

話をしていて、明らかに「自分の考え方は広がった」と感じました。

話の流れで、その子から漫画やレコードをいくつもいくつも借りました。

 

◆2年生の最後

生徒会に立候補した時に、その子に頼んでポスターを書いてもらいました。

当時は、絵を入れても良く、流行っていた漫画を入れた「こんな感じのポスター」でした。

 

卒業後、その子と会うことはありませんでしたが、ポスターは本当に嬉しくて、大学生になるまで自分の部屋に貼っていました。

 

さあ、前期と後期が入れ替わります。

が変わる時、そして通知表を渡される時、

それは、「自分をひろげる」「気持ちを新たにする」「やり直す」チャンスです。

 

たった3日間の切り替え日ですが、

そんな「リセット」「自分が広がる」チャンス と考えて過ごしてください。

終わります。