今日は私が西可児中生だった頃の昔話をします。
(昭和の話ですので、不適切な内容が含まれているかもしれません。この辺にTVの注意書きワイプが流れていると思って聞いてください。)
◆中学2年の後期になった時、これまで一度も話をしたことがない女の子が隣の席になりました。
今風に言うと、それなりに活発だった私はクラスの中では2軍の上位くらいの位置にいたと思います。
その女の子は、友達とはほとんど喋らず、一人で本を読んだり、絵を描いたりしている美術部の子でした。
◆隣の席になった時、不思議と、「そんな子が隣で嫌だな。」という感覚はありませんでした。
それよりも、この機会を生かして、「この子と喋ったら、何か自分にも得るものがあるのではないか」という好奇心の方が大きかったことを覚えています。
(「多様性を認めよう」というような言葉が無くても、おおらかでゆとりのある時代だったのかもしれません。)
◆その後の半年間どうなったでしょうか?
その子からの話のフリは殆どなく、95%は私の方から喋り、その子が答えるパターンでした。が、拒否は全くされませんでした。
話をしていて、明らかに「自分の考え方は広がった」と感じました。
話の流れで、その子から漫画やレコードをいくつもいくつも借りました。
◆2年生の最後。
生徒会に立候補した時に、その子に頼んでポスターを書いてもらいました。
当時は、絵を入れても良く、流行っていた漫画を入れた「こんな感じのポスター」でした。
◆卒業後、その子と会うことはありませんでしたが、ポスターは本当に嬉しくて、大学生になるまで自分の部屋に貼っていました。
◆さあ、前期と後期が入れ替わります。
席や係が変わる時、そして通知表を渡される時、
それは、「自分をひろげる」・「気持ちを新たにする」・「やり直す」チャンスです。
たった3日間の切り替え日ですが、
そんな「リセット」や「自分が広がる」チャンス と考えて過ごしてください。
終わります。