緑丘語風(校長の独り言)

240823 誰にも気づかれない「行い」

学校のご近所に、ご高齢のSさんご夫婦がみえます。

Sさんは、学校周りの草が気になった時や、落ち葉が気になった時に、いつもきれいにしてくださっています。

着任したばかりの昨年4月。お礼に伺った私に、

「校長先生、そういうお礼は止めてください。いちいちそんなことをされると、こちらもやりにくいです。勝手にやらせてもらいますから。」

とおっしゃられました。

あまりにも重く、素敵な言葉に、「こういう歳を取りたいものだ。」と心にガツンと響いたことを、その景色と共に今でも鮮明に覚えています。

 

係わって、この夏休み、保護者と生徒の皆さんが学校の草取りをしてくださっています。

部活動の練習を観ながら、休日の朝早くに、涼しい少雨の時を選んで、という方もみえました。

その「行い」は、ほとんど場合、自分と家族以外の誰にも気づかれません

そんな「行い」に心からの敬意を表します。 ありがとうございます!

 

翻って、私はどうでしょうか?

家の敷地内の草は綺麗にしますが、道路に落ちているゴミは、余程気にならない限り拾いません。

何か良いことをする時には、「誰か見て」、「褒めて」と少なからず思っている自分がいます。

まだまだ、素敵な歳の取り方ではないな、と感じている『処暑』です。