緑丘語風(校長の独り言)

240709 私は広がる

先週の2年生校外学習のスローガンは『広げる―職を学ぶ↑・相手意識↑・未来へ↑―』でした。その言葉を聞いて、ある絵本を思い出し2年生の皆さんに紹介しました。

 

岸武雄1912-2002「わたしはひろがる」 (一部)

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わたしは勉強するとき、

テストのことがいつも気になった。

どんなに仲のよい遊び友だちも、

テストになると、かたきのように思えた。

あの子、まちがえてくれないかなあ、と、

ひそかに心の中で思ったこともある。

テストが、わたしの勉強のすべてであった。

テストが、わたしの勉強のすべてであった。

  やがてわたしは、小さいグループで、

  教え合ったり助け合ったりして勉強することをおぼえた。

  こうした勉強をつづけていると、

  わかっているつもりの問題も、友だちから質問されると、

  何と答えてよいのかわからぬことが、たくさん出てきた。

  今までできないと思っていた友だちが、

  だんだんえらく思えてきた。

こうして、わたしの中へ、友だちがはいってきた。

遊び友だちばかりでなく、勉強の友だちがはいってきた。

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中身は、親・弟・友達・勉強・科学・自然・世界へ、相手の身になって理解できるようになっていく小学校の女の子。その胸の中の自分の世界の広がりを「わたしはひろがる」と表現しています。

成長するとは、「○○が私の中に入ってくる」、「自分が広がっていく」という感覚なのかもしれません。

 

校外での長島研修。

普段以上に友達の良いところも嫌なところも見えたでしょう。それを受け入れられる自分を感じることも出来たでしょう。

日曜日。

吹奏楽部。初めてアーラ大ホールに立った時に見えた景色。

運動部。負けた時に初めて感じる、悔しさ、相手へのリスペクト。そして相手も同じだという感覚。

色々な経験を積んで、「ひろがっていけ!西可児中生!」