先週の2年生校外学習のスローガンは『広げる―職を学ぶ↑・相手意識↑・未来へ↑―』でした。その言葉を聞いて、ある絵本を思い出し2年生の皆さんに紹介しました。
岸武雄1912-2002「わたしはひろがる」 (一部)
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わたしは勉強するとき、
テストのことがいつも気になった。
どんなに仲のよい遊び友だちも、
テストになると、かたきのように思えた。
あの子、まちがえてくれないかなあ、と、
ひそかに心の中で思ったこともある。
テストが、わたしの勉強のすべてであった。
テストが、わたしの勉強のすべてであった。
やがてわたしは、小さいグループで、
教え合ったり助け合ったりして勉強することをおぼえた。
こうした勉強をつづけていると、
わかっているつもりの問題も、友だちから質問されると、
何と答えてよいのかわからぬことが、たくさん出てきた。
今までできないと思っていた友だちが、
だんだんえらく思えてきた。
こうして、わたしの中へ、友だちがはいってきた。
遊び友だちばかりでなく、勉強の友だちがはいってきた。
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中身は、親・弟・友達・勉強・科学・自然・世界へ、相手の身になって理解できるようになっていく小学校の女の子。その胸の中の自分の世界の広がりを「わたしはひろがる」と表現しています。
成長するとは、「○○が私の中に入ってくる」、「自分が広がっていく」という感覚なのかもしれません。
校外での長島研修。
普段以上に友達の良いところも嫌なところも見えたでしょう。それを受け入れられる自分を感じることも出来たでしょう。
日曜日。
吹奏楽部。初めてアーラ大ホールに立った時に見えた景色。
運動部。負けた時に初めて感じる、悔しさ、相手へのリスペクト。そして相手も同じだという感覚。
色々な経験を積んで、「ひろがっていけ!西可児中生!」