文化部の皆さんが、7月のウェルカムボードを作成しました。7月と言えば「七夕」です。織り姫と彦星が、天の川を挟んで7月7日に会えることを待ち焦がれている様子が表現されています。
七夕伝説は、中国で生まれた伝説だそうです。天空で一番偉い神様の「天帝」が、働き者で遊びも恋愛もしない娘の「織女(織り姫)」をかわいそうに思い、天の川の対岸で牛を飼っているまじめな「牽牛(彦星)」を引き合わせ、結婚させました。結婚してからは、織女と牽牛は毎日働きもせずに遊んでばかりの生活になりました。これに怒った天帝は、二人を天の川の両岸に引き離してしまいました。引き離された二人は、悲しみのあまり毎日泣き続けました。これをかわいそうに思った天帝は、二人がまじめに働くのならば年に一度、7月7日の夜に会わせてやると約束をしました。これが七夕伝説です。
織り姫と彦星は夏の夜空に輝く「夏の大三角形」の二つの1等星です。織り姫はこと座の「ベガ」という1等星、彦星はわし座の「アルタイル」という1等星です。
ベガとアルタイルの距離は約15光年です。光の速さで15年かかる距離です。光の速さは約11億km/時なので、15光年は11億km×24時間×365日×15年=144540000000000kmとなります。約145兆kmです。ですから、当然、織り姫と彦星が7月7日に会えることはあり得ませんね。