4月27日(木)、6時間目に「命の大切さを学ぶ授業」を行いました。講師に則竹崇智さんをお招きしました。則竹さんは2016年、ある男性が運転するトラックによる交通事故で息子の敬太さん(当時9歳、小学4年)の命を奪われました。最愛の息子の命を奪った事故原因は、スマートフォンアプリ(ポケモンGO)で遊んでいたドライバーの「ながら運転」でした。
事故は2016年10月26日、一宮市の信号機のない横断歩道上で起きました。敬太さんが下校する途中のことだったそうです。悲しいことにその事故の瞬間をお兄さんが目撃していたそうです。危険を察知したお兄さんは、敬太さんに「トラックが来ている、危ないぞ!」と声をかけたそうでしたが、事故を回避することはできませんでした。
事故の後、病院で敬太さんのお兄さんは、敬太さんが所持していた変形した水筒を力ずくで直そうとしたそうです。「父ちゃん、水筒が壊れちゃった。敬太の水筒が壊れちゃったから、直してあげないといけないんだ。」と言い、真っ赤な顔で泣きながら則竹さんに訴えていたそうです。水筒を直せば、弟が助かるかもしれないと思ったそうです。
「ながら運転」は「未必の故意」と則竹さんはおっしゃっていました。突然大切な家族の命を奪われた悲しみ、苦しみ、絶望感は想像をはるかに上回るものでしょう。だからこそ、命は何よりも大切にしなければならないのです。自分の命も周りにいる人の命も、みんなの命は大切に守り抜かなければならないのです。
則竹さんの悲痛な心の叫びを全校生徒と共に感じた時間でした。そして、命の大切さを改めて実感し、生きることの意味を深く考える時間となりました。則竹さん、貴重なお話、ありがとうございました。私たちは大切な自分と周りの人の命を守り抜くことを心に誓いました。