志野の里(学校の様子)

東明小だより 11月号

確かな学力

10月30日(金)にお渡しする「子どものすがた」は、今年度から大きく変わっています。これまでは、国語は5つの観点について◎〇△で、算数、社会、理科などの他の教科は4つの観点から子どもたちの学習の様子を◎〇△にしてお伝えしてまいりました。

しかし、今年度から全ての教科について統一した3つの観点「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」で評価するよう全国的に変更となっています。

その理由は、今年度から全面実施となりました新しい学習指導要領において「確かな学力」の育成について、次のように明確に示さているからです。

確かな学力

基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等を育むとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い・・・・

そのために、授業を行うにあたり、学習内容を上記の3つの観点から具体化し、ねらいを明確にして指導を行っています。また、子どもたちの学習の様子についても単元や題材のまとまり毎に3つの観点から評価をしています。その具体について、4年生の算数を例にお伝えします。

4年生の算数に「複合図形の面積」の学習があります。左のような複雑な形の面積の求め方を考えます。子どもたちは、長方形や正方形の面積を求める公式を学んでいますが、左のような複雑な形の面積を求める公式は知りません。そこで、この時間の「確かな学力」を次のように具体化しています。

◆知識・技能

複雑な形の面積の求め方を理解し、正しく面積を求めることができる。

◆思考・判断・表現

複合図形であっても分けたり補ったりすれば、正方形や長方形ができるため公式を使って面積を求めることができると考え、図と式をつないで説明している。

◆主体的に学習に取り組む態度

複合図形の面積の求め方について、いろいろな考え方で考えようとしたり、より良い求め方を考えようとしたりしている。

この時間の「確かな学力」だけを考えてみても、テストだけで評価することはできません。そのため、見通しをはっきりさせた上での個人追究、仲間との学び合い、定着をめざした練習等の活動を通して、一人ひとりのノートの記述や発言内容、学習態度など多面的に子どもたちの学習の様子をつかむことに努めています。